Report

「作家さんの作品が、普段の暮らしになじむような届け方を大切にしたい。」

〜東京・大阪、2都市を拠点に展開するギャラリー&プロダクトレーベルondoの松木さんが大切にしている想い〜

 

こんにちは!フレミングハウススタッフの原田です。今回は、フレミングハウスを利用してくださった主催者の方に、イベントへの想いをインタビューさせていただきました。インタビューvol.1は、くらしごと市というマーケットイベントを主催されている「ondo の松木カオリさん」です。

松木カオリ profile

ondoギャラリーマネージャー/イベント担当 愛媛県出身。大阪での勤務を経て、2019年東京へ拠点を移す。数社のデザイン会社を経て2009年7月、池田 敦と共に大阪にてデザイン会社G_graphics設立。2013年ギャラリーondo tosabori(大阪)をスタートし、2017年には滞在型のギャラリーondo STAY & EXHIBITION(東京)をオープンする。ondoギャラリーの運営に携わるとともに、自社が主催するイベント関係全般を担当する。

 

ー松木さんはどのような経緯でondoに?

ondoの母体が、ジーグラフィックスというデザイン会社で、私を含むデザイナー3人で大阪にて立ち上げました。デザインの仕事を続けていく中で、より人と関わりながら仕事がしたいと思っていたのと、一緒に仕事をしているイラストレーターや作家さんたちの発信の場を作れたら思い、2013年に、大阪でギャラリーondoをスタートしました。

ー東京に来られたのは?

ondoでは企画展のみで展示をしていて、イラストレーター・作家としっかり話し合って展示を作り上げています。大阪で4年間企画展を続けてきた中で、様々な課題も見えてきてました。やはり、仕事につなげていくためには、東京での発信は欠かせないと感じたので、2年前に清澄白河でギャラリー(ondo STAY & EXHIBITION)を始めたのが東京での展開の始まりです。

ー東京でギャラリーを展開するこだわりは?

国内外を問わず様々な場所で活動するイラストレーター・作家が、もっと気軽に東京で発信できる場を作りたいと思うし、もっとフラットにいい作品を紹介していきたいと思っています。STAY & EXHIBITIONという名前の通り、滞在費などの金銭的な負担が軽減できるように、簡易ではありますが宿泊施設も備えています。実際に、地方から来た作家さんが2週間滞在しながら展示をしたり、東京での発信のチャンスをサポートできる場所になっているのではと思ってます。

ーくらしごと市を開催するにあたって松木さんが大切にされていることはありますか?

ギャラリーは、絵をじっくりしっかりと見ていただけるとてもいい空間なのですが、正直初めての方には、少し入りにくさも感じる場所なんだろうなと感じています。もっと気軽に作品に触れる機会を作りたい、部屋に気軽に絵を飾るとか、普段のくらしに自然となじむような届け方ができるのも大切なのではと思い、自分たちがイラストレーター・作家と一緒に、みんなが来やすい場所に出て行こうと考えたのがはじまりです。イベントでは、入口をもっと広げて、気軽に参加いただける空間にしたいと思ってます。

ーその想いがくらしごと市に?

前身となる「つまるもの市」では、出店者はほぼイラストレーター・作家さんたちでしたが2018年に「くらしごと市」へ名前とテーマと変えて、再スタートしました。「くらしごと市」では、暮らしにまつわるアイテムを作っている方たちにもお声がけして、みなさんの日常に自然と届くイメージで、提案できる空間を作ってます。

ーくらしごと市の名前の由来は?

「くらし」と「しごと」を合わせた名前なんですが、作家さんにとって作品は暮らしでもあり、仕事でもあります。作り手たちの日々の仕事から生まれる、くらしを豊かにするモノやコトたちをセレクトしてお届けできればと思っています。

ーその由来は出店者の皆さんにも共有しているんですか?

はい。出店者のみなさんとは、思いの共有はできるだけ丁寧にしたいです。その共有が一番大事で、それがイベント当日の一体感やいい雰囲気を作ってくれるし、成功にも繋がるのではないかと考えています。イベントでの結果を受けてどう感じるか、それをまた相談できたり、次に生かしたり、引き続き一緒に成長していく関係性を作ることをまずは大切にしています。そのコミュニケーションはとても楽しいし、出店者の方とご一緒する醍醐味かなと思いますね。

ーイベントスペースが沢山ある中でなぜフレミングハウスで開催しようと思ってくださったんですか?

第一印象で「いい空気が流れているなぁ」と感じたのと、入ってすぐに大きなキッチンがあるのが決め手でした。私たちも清澄白河を拠点にしているので、ギャラリーと行き来できる距離感だったり、この辺りの雰囲気もとても好きなんです。清澄白河に住んでいる人は丁寧な暮らしをされている方が多い印象で、実際素敵なお客様が多かったです。

9月にくらしごと市をされてみていかがでしたか?

すごく嬉しかったことがありました。今回、とても丁寧な手仕事で美しいお皿を作られている作家さんにご出店いただきました。いつもは、ギャラリー等で作品を発表されている方なのですが、本当はこのお皿に美味しい食事をのせてそこから生まれるコミュニケーションを大切にしたい、という想いのもと制作されているとのことでした。今回、作家さんのそのお話を聞いて、初めてのお客様が手にとってくださったと聞きました。作り手の想いに耳傾け、それを大切にしてくれているお客さんが来てくださったのは、本当に嬉しかったです。

(9月のくらしごと市の様子)

ー最後に。10月のくらしごと市は「ローカル」というテーマで開催されると思うのですが、意気込みをお願いします!地方を拠点にされている方、地方出身の方も含めてその魅力を幅広くご紹介します。地方は、実直なものづくりをやっている方たちが多い印象です。これまで、地方でもある大阪・徳島と開催してきて、ご一緒してきた方たちも繋いでいきたいと思っています。素敵なものづくりをされている人たちが全国各地より集まってくださるので、ぜひ足を運んでその想いを感じ取っていただきたいです!

【編集後記】

松木さんの包み込むようなあたたかい笑顔と人柄のおかげで、緊張せず楽しくインタビューをさせていただきました。改めて松木さんの想いを聞いて、より一層「くらしごと市」の魅力をしみじみ感じる取材となりました。こうして、イベントの内容だけでなくイベントに対する想いを聞かせていただけることは、私自身とても嬉しく、フレミングハウスをもっと素敵なスペースにしていけるように頑張ろう、と勇気をもらえる機会になりました。松木さん、本当にありがとうございました!